MY SOCIETY PISSED 『Marble Dots(10")』

  MY SOCIETY PISSED

『Marble Dots(10")』



Side A
1.Roxy / Round And Round
2.Nightwatch

Side B
1.No Chaos In That Bathroom
2.Class Of Vermin
3.Kick Out The God

型番: DEBAUCH030
フォーマット: 10"
発売日:2024/4/6予定

▼MY SOCIETY PISSED。
それぞれが別環境にて活動を続けてきたメンバーが、交わる定点をきっかけに関係を深め結成。
ex-Pinprick Punishment、ex-It's You、pre-Kidder、ex-Lipups、ex-Malegoat、ex-Omit Vomit、ex-Knock etc.. と、非常に特殊な組み合わせにも感じられる4名ではあるが、あくまでも音楽趣向から成るそれぞれ同志のコミュニケーションを元に始まったのがこのバンドである。
2020年には『Locked Room(12")』、『Stomach(TAPE)』がリリース、定期的な活動の上現在に至る。

今作はよりバンドの危ない創作意欲とコントロールされた狂気が集約された45rpm 10"として5曲を収録。
前作と比較しても、よりDeepなNoise Rock技法のラインがメランコリックなPunkと交雑する最新作として、『Marble Dots(10")』 は2024年4月にリリースされる事となる。

1曲目、古Industrial的な趣のTrack『Roxy』が約30秒間流れた上にて当盤はスタート。
こちらはメンバー曰く『Bruce Loose(Flipper)のソロ作影響下を煮詰めたところBristol Technoにリンクしてしまった打ち込み物』との事で、非常に緊張感のある出だしは用意されている。
そこから安定のFlipperジェネリックに位置する神経衰弱型ダウナーPunk楽曲が口火を切っていき、音作り含め、前作よりも一層強固な『落ちる』Slow Death感覚が様々な視点にて培養。
うねるリズムサイドと場面での疾走感・展開に乗りまくるテクニカルなリフの往来も健在で、楽曲の圧倒的な個性は変わらずVoの存在感が産み出す。
それは正に70年代〜80年代のPunk Rockの深部を嗜んだBaによる淡々としたうねりと、
一人のみにてインテリジェンスなScumすらも体現するDrの絡みに起因し、
楽曲における最重要な視点にある高い技巧で聴きどころを作りまくる職人的最前線Gtと合わせ、過去活動全て~現在に至るまで唯一無二のスタイルを徹底してきたVoの異端的センスとアート性、存在感によって成された結果となっている。
Brainbombs、No Trend、The Fall、Landed/Megafuckers、Metabolist、Church Police、Happy Flowers etc...
といった流れを(個人的には)感じるが、比較しても閉塞感とは全く別軸のものとして煮詰められた、他に類を見ない完全Original MutantなPunk mini 10"はフィジカルとして記録される事となる。

※当音源のRecording/MixはStudio ReimeiのYusuke Shinmaが担当。Masteringは Mammoth Sound MasteringのDan Randallが実施。
通常インサート+バンドメンバーのAll time best diskの一覧が印刷されたペーパーも付属されている。

M.S.P-MASARU TANABE (GUITAR)/HIROMI WATANABE (BASS)/
YU MIYAZAKI (DRUMS)/HIROYUKI IWAMI (VOCALS, PEDALS, FX AND DRUM MACHINES)
R.I.P-KAZUKI TAKAHASHI

ASIX BOOMERANGS / ALP$BOYS『Drunks In The Central Park (split 7" + DL)』

アシックス★ブーメランズ
/ALP$BOYS

『Drunks In The Central Park (split 7" + DL)』





Side A
(ASIX BOOMERANGS)
1.SHINANOZI
2.ecstasy city
3.kitahe

Side B
(ALP$BOYS)
1.WE GOTTA POWER
2.LOVELESS
3.DAIMONLAU
4.BASTARD

型番: DEBAUCH029
フォーマット: 7"+DL
発売日:2023/12/23

〈お取扱先〉
PIGSTY(札幌)
UNK(青森)
record KNOX(水戸)
record shop BASE(高円寺)
Studio ZOT(阿佐ヶ谷)
BUSHBASH(小岩)
NINE SPICES(新宿)
DISK UNION(各店)
where is your room(金沢)
REVENGE RECORDS (大阪)
DISTRO CABBAGE CASE(徳島)
RECORD POLIS(福岡)
mychairbooks(熊本)


DEBAUCH MOOD、29作目のリリースは、
"Drunk And Destroy With Glasses From Extasy City"
 『アシックス★ブーメランズ』
And
"Sunplaza Front Drunken Warriors From Nakano"
『ALP$BOYS』
によるJapanese_Punk/Hardcore Punk 友情split作(7")。

今作は、
昨今のLiveが特に素晴らしく、マイペースな活動を泥臭く今まで続けてきた2バンドによる、
数年かけた計画・アイディアが実現された作品となっている。
正に盟友と言っても過言ではない両バンドが、
初めての正規フィジカルリリースとして作り上げた衝撃的内容となるSplit(7")。
遂に2023年12月にリリースされる事となる。


■アシックス★ブーメランズ
member:
Vo:zkmy(マヒルマヨナカ、エナジーナウ)
Gt:ko-ki(fredelica、ex-GOH、ex-vanishing twin、hitsujikazoeru)
Ba:Tanaka(いとま、ex-VOGOS)
Dr:ieirix(urgh、ex-tinca tinca、DubwifeGroup)

 2020年、仲間内との飲み会帰り、某公園にて勢い余って結成。
00年代よりいくつかの活動を通過し今に至るメンバーが、若き頃からの共通キーワード『パンク』を、自分たちの今にフィットさせる快楽の為に活動を開始。
その音楽性は正に『Japanese Punk』よろしくな語感と変質的な楽曲のフックに溢れており、
日本における1980年代の黎明期を彩った自然発生の核を、
2020年代における現代Flatな感覚に交わらせたような存在感として各曲は展開されている。

 今収録曲はメンバー曰く、『ロックンロールハイスクールからのDead Boysを00年代的ストレンジな空気感に入れ込み、最近70、80年代のJapaneseロック、パンク、フォーク観点を意識したVoザキミヤの歌唱と現体験リリックにて混ぜ合わせたところ、全く別の物になった』との事。
このバンドらしい説明は正にそのまま独特の楽曲に反映されており、音像も程よくバリエーションを持っている。各パートの捻じれる様なアレンジやVoの大喝と、コミカルなようで実は渋い歌詞によって、このバンドの存在感は異様さの元集約されているのだ。
 且つレーベルの主観としては、初期The Loods/Shuffle/肉弾、などの過去に存在した最高バンドから頭脳警察を引き当てていくような、『日本のR&Rパンク/極初期oi/若き狂気と可愛いささやかな露悪性』それぞれが魅力として含まれているようにも感じられる。
そこには、昨今一部海外にて動きある日本パンクのサルベージとリンクするかのような希少性も感じてもらえるのではないだろうか。

 何よりもキャッチーなメンバーのキャラクターと相反する気がふれたような内向的爆発力は、シンプルにロックンロールのソリッドとパンクの殴打性を時勢の中で用いる晩歌の様に、活き活きと鳴るA面として楽しむことができる。


■ALP$BOYS
member:
Vo:ippe(fredelica)
Gt:Nishida(penisboys、urgh、東京スーパースターズ)
Ba:Atake(COFFINS、Super Structure)
Dr:Kosuke(Daiei Spray、PLAY DEAD SEASON、urgh)

 結成より数回に渡るメンバーチェンジを経て、現在の布陣に定着。
正に『登頂』していくかの様に気合の入りまくった実演をライブにて重ねながら、
繰り返されたdeepなメンバー間での音楽情報交換(音源・体験したライブ)は夜な夜な続いてきた。
現在の2023年、最も狂った山脈を登り切ったかのように、過去の活動の中でも最も爆裂に渋く
アイディアが加速した、充実の内容が今作には収録されている。

 当該内容は脈々と継がれる日本のFUNな感触の出音を感じさせるHardcore Punkの側面を持ちながらも、そこには乗るギターノイズをベースにフィードバック重ねながらの絶妙なRockin'感覚がドライブしていくダイハードさと、合わせ全面に楽曲を支えるグルーヴの入れ込みと抜けるタイトさの幅あるリズム隊の渋さが光る。
そしてVoの崩しながらも畳みかける超個性的リリックによって、通常ではないラインのモノが練られていることに気づけるはずだ。
 随所繋ぎ合わされる中にはURBAN TERRORの『First Shot』やAG. ALOEの様な気い違えた形をよりタイトに表現している要素も大きく、辿るようにStraight Ahead〜NYC Mayhem~Rest In Piecesなど初期NYHCあの頃を盛り込むベースを前提に、
やはりそこにあるのは後期Bad Brains香りを日本でしか生まれ得ないもののStyle魅力としてアイディア紡いだ、結果の一つなのかもしれない。
やんわりと滲むモダンなロカビリー的アレンジやサイケデリックな質感も含められたチャームもありながら、別の見方としても、現代の東南アジア広域におけるHardcore Punkの一つの流れにもリンクしているようにも感じさせられる。

 彼らのPowerぶち込みのフックでたたき上げられ一気になだれ込む充実の片面4曲は盤面に落とし込まれ、"超強引に"進む楽曲が光るBsideとして今作の流れを締めていく。


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 今作(7")は、数年前よりフィジカルリリースのハードルが上がってきている昨今にて、
強引にでも盟友同士のsplitリリースを目指し全力投球を行なったメンバーの想いが結果としてリリースに繋がっている。
両バンドのキャッチーな人間性にも敬意を払いながら、実現できることがレーベルとしては幸せに思う。
片面収録時間をそこそこ無視しつつも、クオリティ下がらず仕上がった強烈な個性が滲む挑戦的レコード盤。是非とも今作を手元に置いて、針を落として頂けると幸いである。

Recorded by Ryo Hisatsune (Studio Zot) & Shigenori Kobayashi (Noise Room Recording Studio)
/mastered by soichiro nakamura(Peace Music studio)
Total Art Work Designed by Tange Kiichiro(PROM)

DAIEI SPRAY『Can't Truss It(7")』

 DAIEI SPRAY
『Can't Truss It(7")』




Side A
1.Doubt Common Sense
2.I Can See For Miles

Side B
1.Progress
2.Ministration

型番: DEBAUCH028
フォーマット: 7"
発売日:2023/6/17

〈お取扱先〉
UNK(青森)
record KNOX(水戸)
record shop BASE(高円寺)
Pit Bar(西荻窪)
NINE SPICES(新宿)
DISK UNION(各店)
where is your room(金沢)
Record Shop A-Z(名古屋)
DISTRO CABBAGE CASE(徳島)
RECORD POLIS(福岡)
BAGISM(福岡)※6/19以降到着予定
mychairbooks(熊本)
Daiei Spray。
 青森にて結成され、2008年頃より拠点を東京に移し活動。数回のメンバーチェンジを重ね現在に至る。
 当レーベルから前作アルバム『Behind The Wall(LP+CD)』を2020年にリリースし、コロナ直撃による影響を受けながらも、突貫にて活動を続け乗り越えたのは頼もしくもここ数年間の出来事であった。(当時のリリースツアーはいくつかを除き日本・海外全てキャンセルとなった)
 Virusに翻弄された期間において、新たにDrとしてKosuke(PLAY DEAD SEASON/ALP$BOYSのメンバーでもある)が加入。過去最もアクティブな活動にて突き進む現体制となる。
 今作は、上記3年間を踏まえた上での新作レコード(7")。2023年初夏、遂にリリースされる事となる。

※現メンバー編成
Vo. Yagi
Gt. Kyosuke
Bs. Onodera
Dr. Kosuke

 今作収録の4曲は、ある意味原点回帰と思わせる節を感じさせられながらも、『我々の妄想の上において成り立つRevolution Summer』のバリューを、改めてストレイトフォワードPunk/R&Rなストリングスとタフネスにて捻じ曲げていくかの清き1枚となっている。
各曲、多様な場面におけるキラーリフのデパート(卸)と化しているGt、随所楽曲に渦を持たせる同じくキラー且つ職人派なBa、そして展開になだれ込む為の全てをエグく怒涛に叩きつけるDr。伸びやか且つ独自の唱法にて日本のバンドでしか出しえない曲の存在感を形成するVoと、、バンドの持ち味は今回も堅くアピールされている。
 言うなればHüsker Dü/Willful Neglect/Down By Law/Stateなどに近いと感じさせられ、且つ元を辿ればそもそもそれはThe Stoogesの精液を年数かけ異種交配させ続けたかの結果の上に成り立つ2023年の産物でもある。
 Fu Manchu、NebulaなどのPower Band群かの押しの強さや、彼らが当然影響を受けているであろうUK Melodic Punkのルーツでもある80's UK PUNK_Chron GenやPeter & the Test Tube Babies etcからの要素引き上げなど、、Japanese Emotional Punkベテランバンドとしての『選択された再出発点』は当音源の起点にて着地となった事が表されている。そして、先般におけるRevengeの意味を指している。

 メンバー個々人の環境や責任なども多様となる世代に差し掛かりながら、それでもペースを落とさずにクオリティを担保していくバンドのその姿勢。逆境をもろともせず、この3年間にて遅延していたものを一つずつ取り返すような、Daiei Sprayというバンドの在り方を今に記録したシングル(7")。レコードとして、今作も意味を持ちリリースされる事となる。

※今作の総アートワークはPROM etcにて活動する丹下氏が担当。Bandのイメージを即時立体的に起こすような手腕にて、Hi SpeedなFreaks的仕事ぶりを発揮している。
Recorded by Kosuke osawa (g-roks studio) & junta hayashi (nonewyork studio)
mastered by soichiro nakamura

WETNAP『gnarled(LP)』

 WETNAP
『gnarled(LP)』
 
  
Side A
1.Livre
2.Summer Solstice, Fern In A Dream
3.Permafrost
4.Now, I Know
Side B
1.Strickland
2.Life Is Beautiful
3.No.6
4.Always
5.Cold Inside

型番: DEBAUCH027
フォーマット: LP
発売日:2022/10/1
売価:2,860円

〈お取扱先〉
UNK(青森)
record shop BASE(高円寺)
BUSHBASH(小岩)
NINE SPICES(新宿)
DISK UNION(各店)
LAIDBACK(甲府)
SONE RECORDS(浜松)
where is your room(金沢)
Record Shop A-Z(名古屋)
LOVE OVER VOLTAGE(京都)
JET SET(京都)
DISTRO CABBAGE CASE(徳島)
RECORD POLIS(福岡)
BAGISM(福岡)
mychairbooks(熊本)

■DEBAUCH MOOD、27作目のリリースはWETNAP『gnarled(LP)』

 2018年東京にて結成。
メンバーは過去Votzcoにて狂熱エモーショナルの限りを尽くし、現在Nextなアプローチを模索し続けるアサノタカシ(Gt)、元The Doodles、並行しゲタゲタなどにて各国・各年代多くからの影響を独自表現にてアウトプットし続ける才人クロサカユウコ(Ba)、そしてNorth by Northwest、GAKUDAMAや各サポート等の活動を同時進行させ、底無しの個人活動ペースにてシーンを叩き盛り上げ続けるコイケユウキ(Dr)の3名となる。
 2019年に挨拶作としての『4 Songs E.P.(TAPE)』をリリースし、その明らかに個性強すぎるメンバーの組み合わせにて始動したこのバンドは、今年あらためて活動継続4年目を迎えるに至った。
 その灰汁強き3名の存在感溢れる楽曲、活動全てをぶちまけたかのバリエーション、それらがバンドの真誠として収録された初Full-Length Albumレコード(LP)。フィジカル作品が2022年10月、遂に発売される事となる。

 今作は、生々しさ・危うさすらもパッケージしたかのサウンドにて、『その場所』でのリアルを前提に置いた一発録音・バンドの形がストレートに体現された9曲を収録。
 その緩急ある展開にて連続される各曲は、広義におけるMelodic Punkといったジャンルが最盛期から地下へ潜るまでの音楽定石を、多角的な目線にて紡いだオリジナリティに溢れている。
 (Alt-countryのルーツ的な)淡きナンバーがじわじわとバーストしていく様から外周はスタートし、そこから一転音源を引き立てる各Voが連続される形を主軸に、ノイジーな渇きが詰め込まれたキラーなGtが疾走する。俯瞰的に寄り添い〜各Trackの抑揚を展開に落とす為のパターンを使い分けるBaにて流れはより際立ち、楽曲を音楽的により一層強く鳴らす・刻むDrの熱き空気感にて3点は成り立つ。それら各パートの存在が生々しきドキュメントとして爆音に鳴らされ、曲順含め非常に『面白い』アルバムは進んでいく。

 引き合いを出すのであれば、『これはThe Weakerthans(1st) 、Team Dreschの日本的Under Ground解釈ではないか!』と思わせる90年代心地良きベールに覆われながら、メンバーが公言するShudder To Think、Les Thugsといった極論Dinosaur Jr.を起源とした当時のAlternative Guitar Band群に集約されていく。そこからより踏み込めば、要素としてのVolcano Suns~Mission Of Burma、Last Stand(Scum Guns)な80年代後半におけるBoston界隈かのギターワークが実態としてGarageな感覚に乗るよう随所に響き、「A Brief History~」頃のLilys(様々な遷移があるバンドにおいての)インスピレーション(こちらもメンバー公言)的なアイディアも加味される。愛嬌と狂気の同居を感じるBaの楽曲が以降専売特許にすらなっていきそうな才覚を盛り込み、A-Heads〜SpitboyあたりにおけるDIY PUNKからの影響も感じ取れ、そこには決別の意味ではない『表層での括られ方』を音楽的な表現として無に帰すかの自由なグラデーションが正に表されている。そしてDain Bramage(Dave Grohl)かの80年代USベースメントな空気感~当時の先を予見させる音楽的な派生を若き手の中に収め『8ビートを叩く、ライドシンバルを振幅限界までぶち鳴らす』事における魅力を言葉でも語り体現するDrの一打一打は、インパクトと飛び散る熱量を汗に乗せ、日本において地に続くR&R醍醐味を現代の息子として相乗させる意味を担っている。
 はたまた懐かしきRadon等ゲインズビル近郊Melodic Punkを一度リセットしたかの再構築された見方などなど、、、作品としての各所醍醐味とバリエーションは、細かく聴くごとに都度フラグ立てられていく。
 そしてこれだけ様々なバンド名を上記に書いている理由は、このバンドメンバーが自由に『音楽を聴きまくる』人間達である事に対しての、レーベル側としての勝手な誠意であることもここに付け加えておく。

 今作の録音/Mix/Masteringはヨコヤマレイ氏(Storohorn Music Laboratory)、Cover Photo:イハコウタ氏(アサノタカシ20年来の親友)、そしてアートワークはバンドが全て制作を行いながら、アドバイザーにスズキユウマ氏(Endless Homework)が協力。多くの人間のサポートを元に、このバンドのアイディアが具体化された音源は完成された。

2022/7/16(sat) DEBAUCH MOOD presents【RAT RACE vol.??】at新大久保EARTHDOM


2022/7/16(sat) 
DEBAUCH MOOD presents
RAT RACE vol.??

act
the GERØS(Osaka)
Balladmen
Arcadian Starship(Sapporo,Osaka)
Vince;nt
Daiei Spray
My Society Pissed
DJs:Mokuo(100%British MOK)/Seiko(Penetralia)

at新大久保EARTHDOM
OPEN17:30/START18:00
adv 2000yen/door 2500 yen+d

または各バンド、レーベル(debauchmood@gmail.com)まで

    
  何年ぶりかのレーベル企画を開催します。
(※SNS、ブログなどに書いていない昔の共同企画などあり回数不明のため『vol??)

 この2年間、表向きとしてはレーベルにて7作品のレコードリリースを実現することができました。
 しかし、実情ではコロナ禍直撃と相まっての各バンド日本・海外ツアー・ライブの中止や、縮小・延期なども連続し、『このまま終わってしまうのでは』という不安が常に隣り合わせの期間でもあったことは事実です。
そういった『楽しみにしていたものが無くなる』事がどれだけ気持ちに影を落とすのかを皆一律で体感していた中で、何よりも勇気づけられたのは各リリースバンドの熱意でした。
 状況から抜け道をいくらでも作り上げる各々の底意地を目の当たりにし、できる範囲でのツアーを実現するバンドや、片や在宅での表現活動を模索し強力なスタイルを得たバンドなど、本当に心強くレーベルとして大変胸を打たれました。お互い助け合えたことが何よりも嬉しく、感謝しかありません。
 今までの企画回数は忘れましたがこの2年間を忘れないために、勝手に全バンドレコ発といった心持で企画を執り行います。
是非ともお越しいただけますと幸いです。
 
※以下にて出演バンド配信先を記載しておきます。

【出演①】
My Society Pissed
現体制はPinprick Punishment、Lipups、Omit Vomitメンバーにて継続。地下臭漂う往年US PUNK~所謂Noise Rock始祖的観点までが交配、Flipper/No Trend/Church Police等同ベクトルin Tokyo.


【出演②】
Daiei Spray
現在、新作リリースを目指し変わらずactiveに活動。Post/Emotional Hardcore Punk前段US Hardcore Punk/Punk群を「日本的解釈」にて疾走、濃い展開とpower band然とした厚みが壁として立つ頼もしき存在。


【出演③】
VINCE;NT
20年頃現体制が確立。その各世代心繋ぎときめかせる鮮度溢れるAlternative Musicと、独自の孤高感〜爆音感触の両翼含みながらNeo Psyche/Gothic/Junk経由Doom/Desert Rock片鱗までが渦巻く新星バンド。


【出演④】
Arcadian Starship
札幌はThe Sleeping Aides&Razorbladesの中心人物白浜(現在大阪に移住)による、その天然色な音楽性を柱に泣きの旋律彩られたソロプロジェクト。Cleaners From Venus等への愛溢れる活動を実施。


【出演⑤】
BALLADMEN
『Blues/Jazzをパンクロックの音量とテンションで鳴らす』事をテーマに、フロアを毎夜白熱させ続けている3人。その重心落とされた血中濃度高きアンサンブルは、単純化された既成概念を貫いていく。


【出演⑥】
the GERØS
各7"、12"リリースにて知られる大阪Punk Rock Band。CRIME/LEWD/VAINSそしてTHE MAD等とロカビリー影響下のリズムがクロスしながら、より泥沼化していく楽曲通し70's PUNKにおける関西の象徴的姿が映る。

VINCE;NT『VAPID (LP+CD)』

 VINCE;NT

VAPID (LP+CD)』


Side A
1.Enigma
2.Only God
3.We Never Seem To Learn From Our Mistakes...
4.Dimension
5.Sycophant
Side B
1.Daybreak
2.Cathedral

型番: DEBAUCH025
フォーマット: LP + CD
発売日:2022/4/23

〈お取扱先〉
record KNOX(水戸)
record shop BASE(高円寺)
BUSHBASH(小岩)
NINE SPICES(新宿)
DISK UNION(各店)
SONE RECORDS(浜松)
where is your room(金沢)
Record Shop A-Z(名古屋)
REVENGE RECORDS (大阪)
JET SET(京都)
DISTRO CABBAGE CASE(徳島)
RECORD POLIS(福岡)
HMV(新宿アルタ)
TOWER RECORD(要各店舗確認)

◼︎VINCE;NT『VAPID (LP+CD)』
 DEBAUCH MOOD、アナログレコード26作目(型番は025)のリリースはVINCE;NT『VAPID (LP+CD)』。
 先日、初のレコードリリースとしてドロップされたばかりである『Resurrection:Ax/Ex(7")』に於いて、その存在が徐々に具体化されつつあるVINCE;NT。
 先般のsingle作とはまた異なるディレクションにて磨き上げられた挑戦的楽曲渦巻くLP(同内容のCD付属)作品・待望の最新作アルバムとして海外プレス遅れに遅れ、2022年4月遂にリリースが実現となる。

 メンバーは4名編成。Yusuke Shinma(gt/vo)、Arisa Katsu(gt/vo)、Iori Kimura(ba)、Kanako Teramoto(dr)にて2020年頃現体制としての活動を東京にて開始。前作7"リリースに際して記載した通り、そのAlternative純然たる音楽性を主柱としながら、Neo Psyche/Gothic/Junk 経由 Stoner/Doom/Desert Rockの片鱗を非常に屈折した解釈にて盛り込み、どう考えても一枚岩でないそのバンドのセンスは日に日に露見され、各称賛を浴び続けながら現在もバンドは独走を続けている。

 過去にリリースしたフィジカル作品は初期作『DIVIDED(CD)』と前作『Resurrection:Ax/Ex(7")』と数枚のみ。過去楽曲における『Dead Meadowあたりの感触から日本のオルタナティブ機軸を次フェーズに立て続ける』感覚や、『Mayo Thompson的作用をTBJM通しながら砂塵起こすような強引さに振る』種子はベクトルが調整されより開花し、そこから前作におけるNeurosis×Loop(UK)etcかの淡いHeavy的実験に経由された(実際は今作後のレコーディングではあるが)、はたまた見方を変えれば極初期のOne Little Indianリリース群との感覚的共通点etc..バンドの多くを把握するに相応しい、まさに"凝縮された"フィジカル作品のアルバムとして今作はここに完成された。
 そんな今回のLPは、まさにバンドのナチュラルさと異物感が絶妙な編曲性により混ざり飛び交う7曲を収録。A・B面ライブでおなじみの楽曲の連続もさることながら、より新鮮に感じられる各アレンジの粒がここに音源として立脚。各Gt×2における中音域の心地よさとキラー感・絶妙すぎる音階の渋さとBa、Drの濃い連打性・反復に艶を彩る存在感の交わりには、Post HCのプロトタイプ的感触を重ねるにしても最早物足らず征しており、極端な「厚み」など捨てても問題ない硬き芯が本質として存在する。
 音源としてぎりぎりDeepになりすぎない音像がかえってFlatな一意専心的に相乗されていく様を体現し、粘着性の強い絶妙な楽曲群に疾走感や人力的にぶち抜かれる長尺ナンバーまでもが作品として展開。それはまさに毎回繰り広げられる名演を各人が繋ぎ、ライブにおける轟音であるが轟音に感じさせない心地良さの理由となる潤沢なアンサンブルの鳴動センス、体感速度短く瞬間の出来事に感じさせるかの濃さも含め、全編通し表現されている。
 UnwoundやRed Temple Sprits、Savage Republic、SoundgardenにGirls Against Boys、Loop(UK)、Syd BarrettにFugazi等と思う比較は多々あれど、引き合いを持つ意味すらも無意味に思えるような、DystopiaからUtopiaにリバースしていくかの狭間に位置する感覚すらも用意された今意欲作。昇華され続ける『VINCE;NT』のフェーズの直近はほぼこの音源にあり、バンドの将来は今も進行形で磨かれ続け、現場にて白熱し続けていく。
 そして小さな生き物の生涯を通して、自分の人生を顧みる大切さすらも、このバンドの総意には含まれている事が今では明らかになっている。

 ※今作LPはRec/Mix/Masteringはツバメスタジオの君島氏、Artworkは京都のYANKEE KONG氏が担当。バンドにおけるインスピレーションは協力者からの助力も併せ、ここに作品として完成されたことを記しておく。



 ★今回のリリースをレーベルがバンドに発案したのは訳2年前に遡ります。当初から独自の観点が燻ぶるような孤高的音楽性の濃淡現れていたバンドを追うことで、強迫観念に追われるほど『これは協力しなくては!』と思わされてしまい声をかけたのが今では懐かしくも思い出されます。例えばJoe LallyがDead Meadow/The Obsessed/Spirit Caravanを自身のレーベルからリリースしていた事実に表されるように、Alternativeという概念が一部の人間にとっての『多を一つに結び付ける概念・趣向の強さ』において育まれてきたものであるのならば、このバンドの音楽はこの現代の日本において時間軸が歪むほど頼もしいものであったと当時から勝手に思っていました。(元から音楽的なAlternative Rockという意味・言葉をこのバンドにおいて用意していなくともAlternativeという意味)
 そしてその音楽は当然受け手が都合よく解釈していい程に多様性があり、一方ではそのライブの衝撃をメインにおいても楽しく、はたまた音源を玩味し往年のバンドとの比較を楽しむのも望ましい事です。それらは今までもこれからもバンドが演奏にて勝ち取ってきた結果でしかない。
 リリースは後ろ倒れようやくの発売とはなりますが、温めれば温めるほどに今作音源はひたすらに様々な想像を掻き立ててくれます。
 今を生きる若者から、今後産まれてくる子供にまで平等に選択肢を用意し、可能性の間口を拡げるためにも、聴かれる・観られる機会を常に用意し続けなければならない事を、恒久的平和の一考として無理やりにでも思いをVINCE;NTに馳せリリースを行っていきます。

VINCE;NT『Resurrection:Ax/Ex(7")』

VINCE;NT

『Resurrection:Ax/Ex(7")




Side A
1.Resurrection
Side B
1.ax/ex
型番: DEBAUCH026
フォーマット: 7"
発売日:2021/12/30

〈お取扱先〉
UNK(青森)
record KNOX(水戸)
record shop BASE(高円寺)
NAT records(新宿)
BUSHBASH(小岩)
DISK UNION(各店)
SONE RECORDS(浜松)
where is your room(富山)
JET SET(京都)
BAGISM(福岡)
RECORD POLIS(福岡)

【緊急リリース】
 2018年頃より東京にて結成。
メンバーを変動させながらの模索期間を経由し、2020年頃現体制としての活動を開始。
そのAlternative純然たる音楽性を主柱としながら、Neo Psyche/Gothic/Junk 経由 Stoner/ Doom/Desert Rockの片鱗までもを柔軟な入り混じりによって新鮮に映し出し活動を続けるVINCE;NT。
 当初予定であった初作LPリリースが海外プレスの兼ね合いから遅延した為(2022年初頭リリース予定)、急遽国内プレス、且つ予定作との被り無しとなる完全新曲2トラック(7")にて、バンドの存在を初回掲示する"シングル音源"が2021年急遽リリースされる。

 メンバーは4名編成。Yusuke Shinma(gt/vo)、Arisa Katsu(gt/vo)、Iori Kimura(ba)、Kanako Teramoto(dr)にて鳴らされる楽曲は、自身達の全てを表現した充実を通し"人力"にて繰り拡げられ、各メンバーのそのキャッチーな人間性から飛躍した重厚に放出される壮絶ライブの中で更新され続ける。
最早日に日に鬼気迫る名演と共に、そこには以降の大きな物が産まれる前夜かの感覚を与えてくれる情景があり、想像を掻き立てられるPower溢れる編曲センスと共に、国内でも認知され始めているのが昨今バンドの状況となっている。


 ■上記の通り、今作は緊急的に確定した音源リリースであった。しかし、バンドの創作意欲の渇望から短期間にてバキバキに書き出され完成されたのがこの『完全新曲』収録の7"音源である。
 精度と野性的な粒が骨格として常に勝負を賭けているかのように切り込まれている今Vinylは、
振り切った例えをするならば、Soundgardenの原理などに型を得ながら、LA 80年代のRed Temple Sprits/Savage Republic等における絶妙な未来を見据えたGothic感触に共通するバランスを持ち、Neurosis的偏重性やGirls Against Boysばりの魅力、Loop(UK)のポーカーフェイス的網羅がFugaziをすり抜ける感触としてGuru Guruにずるずると現代に堕ちる陰鬱を『身近に』表現。個々のパートの演奏の充実が有り余るほど伝わる、琴線に触れる重さに満ちた渦となっている。
 そして、元を辿ればSyd Barrettから脈々と継がれる独創すらも、往年のslow的展開や発展における根幹である事として、改めて再認識させられる存在感も強き音源となっている。

 書けば書くほどきりのないこのバンドの魅力は、挨拶替わりの7"としてレコードに切り込まれた。
各パートが確実に『入っている』演奏にて同士が呼応し合う本質が記録され、時間軸無視にて明るい未来が待っているとしか信じて疑えないバンドの充実と成長は現代進行形にて日々演奏され、その快楽はクオリティの高き重なりにて音源と共に今後も鼓舞されていく。

 ※最後に、バンドの方向性が最終的に固まり一気に飛躍したのは遠征における『静岡のおでん屋』が分岐点である事はメンバー談によって明らかになっている。
 今後2022年初頭、アルバム(LP)リリースを控えている最も新鮮且つ脂の乗った新鋭バンドにとっての、
『黒い練り物』にも似たファーストシングル。ぜひともご一聴頂ければ幸いである。