Soloist Anti Pop Totalization『S.A.P.T.(LP+CD)』

Soloist Anti Pop Totalization
『S.A.P.T.(LP+CD)』




Side A
1.Synthetic introduction
2.Insubstantial
3.Unknown Ⅰ
4.In the body
5.Unknown Ⅱ
Side B
1.Depression(Part2)
2.Unknown Ⅲ
3.Other
4.Decade
5.Unknown Ⅳ

型番: DEBAUCH-019
フォーマット: LP+CD
発売日: 2019年2月9日


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DEBAUCH MOOD19作目のリリースはSoloist Anti Pop Totalization『S.A.P.T.(LP +CD)』

2016年頃より活動を開始。東京にて特有のMinimal Synth/Synth Punk観点からIndustrialを噛み砕いたNWプロジェクトを進行しているSoloist Anti Pop Totalization(以下、S.A.P.T.)ことHATA氏。約10年間The Warmのメンバーとして活動を続けていた氏は、解散後「過去を清算し全てを一から始める」といった方向にて手法を煮詰めてきた。
そこには現在までのリリースとして、Soloist Apartment名義にて『1st Demo(CDR)』※後にイタリアより(12")化、Second Apartmentとしての『Pulse Wave(7")』や、プロジェクトWAR/ZIT『Life is cheap(7")』(w/WOTZIT)への参加。そしてその後のソロ活動名義変更S.A.P.T.でのTAPE『The masses,emotion,nostalgia (TAPE) 』や『Soloist + Nemoto Jun/Document Live at Soup (TAPE)』(w/根本潤)があり、並行して行われてきたライブ企画と合わせ、記憶に新しい人も多いのではないだろうか。

今作LPはS.A.P.T.にとっての最新音源であり、"完璧なカッティング"の上にて、憧れに憧れぬいた80年代の色めくNW名盤群の音質を求め完成された。※是非付属品CDとの比較をして頂きたい。
各楽曲はPulseな反復に覆われ繰り返されるSynth / Rhythm Box / Samplerを一人駆使する制作体系にて表現され、暗く蠢くような音像が浸食・または畳み掛けるハンマービートにて進行、そしてNoiseの間を蝕んでいく虚無感溢れるサウンドコラージュまでと、独特のグルーヴすらも獲得しながら音源の全編は形作られる。前身活動からの種であった偉大なる音楽からの影響=Liaisons Dangereuses、The Normal、初期The Human League等の解釈を強い人力感にてFuturiskが00年代にアップデートされたかのSynth Punk押し進めは当然The Warm期からの継続が成されており、そこから本人曰く意識したというPublic Image Limited.「Metal Box 」の空気を電子音化した渦に近い曲を覆う『幅』と、Cabaret Voltaire 「The Voice Of America」かのような『効果』、そしてDAF、Xao Seffcheque
Und Der Rest「Ja - Nein - Vielleicht」等のSynth音構築がスライスされていくような独自の衝動異端現行NWとしても魅力は溶け込み描かれる。そして何よりも外せないであろうThomas Leer/Robert Rental/Daniel Millerが当時コラボレイトにて滲ませた『どこか近所のお兄さん的な』キャッチーさとすぐ隣にある狂気すらも漂い、脳髄垂れまくりな現代的ワンマンSynth Wave/Industrial音源は重心鈍く光る日本のアンダーグラウンド自主制作盤的魅力として溢れていく。

自身のアジトに篭り生み出さた最新作。それは現代的ツールを用いた過去に対する挑戦を含む独自の“和製”シンセウエイブプロジェクトとしても楽しめる事だろう。そんな今後の活動の方向性へも大いに踏み込んだ独特の『奇形』的初Album(LP)を是非ともご一聴を。

※今作のartworkは名古屋で活動するNOISECONCRETE×3CHI5のOno Junji氏が担当。完全なるイカれたコラージュデザインにて応戦。