GAME & chips
『GAME ep(7")』
▼GAME & chips GtVo_Kyohey(ex-Flower Zombies、Dog Hotel、The Scribbler)を中心に2024年結成。何回かのメンバー変更を経た上にて、Gt_Axano(pre-WETNAP / ex-VOTZCO)、Ba_Kuroda(pre-Your Pest Band、Gummy Boys、Jigs / ex-IGNITION BLOCK M / Dog Hotel / The Scribbler)、Dr_abtk (ex-TAKAHASHIGUMI、pre-CLASICKS、FAST KISS、VVVVISION、NOBODYS)にて現在の布陣は着地した。 前身Flower Zombiesが持っていた直情的な衝動〜甘美の中間を行くグッドメロディが現メンバーの癖とクロス相乗し、10代の頃からの彼ら音楽欲が古美に仕上げられた静かなるエモーションとして押されているのがこのバンドである。 シングルとしての好要件満たすR&R/Power Pop/Punk (7")レコードが2026年、 今年晩夏にリリースされる事となる。 今作はGAME & chips において、時点を堪能できる3曲が収録されている。 全体を通して何かしらの時代逆行であろう生々しさ溢れる各曲に一貫しているのは、各パートがあくまでVoの歌を立てる事に徹する姿勢・包括がそのまま正攻法のアレンジとなっているところである。 何よりもVoと並行して絡むそのリードGtに各曲の味わいの根底は作られ、且つBaは太くドライな低音で無骨に支える。Drは生々しい部屋鳴り色を感じさせながら前のめりの衝動を優先し、それぞれが別バンドの活動などを踏まえ、安定の土台を作っている。 A面:Dear Drinking Friend~出だしにて淡くB面:BALLADEと、Punk Bandとしてブリルビルディングなティーンポップ/以降バブルガムポップ~WEST COASTなロックの系譜血脈すら感じさせるメロディラインを自身の情熱的過剰にて淡く青く表現するVoを中心に、イントロからBig Star的なコードワーク等をThe Replacements、Real kids 、The Romantics風に揺れさせながら、 B面最終曲"GAME"にて細かく詰まった疾走ナンバーへと流れていく。そこには限られた曲数の中にどれだけの憧れを詰め込めるかの美学を感じ取れるはずだ。
ソロやオブリガートもあえて崩した独特なルーズ展開の魅力にバンドのルーツも感じさせられ、喉の奥から絞り出す無加工リアルストレートフォワードなVoは相変わらず上ずるように情熱的躍動を披露。サビや感情のピークで声が裏返りそうになるように、酔いどれ退廃感よりも希望を感じる重ねが格段に帯びた、西東京ローカルの象徴として彼ら(彼は)体現され始めている。 この”泣き”の感覚は、海外のPower Pop等をそのまま輸入したものではなく、日本の地下シーンが長い時間をかけて独自に濾過してきた情念の系譜に近い。はたまた Christie Front Drive的要素等も感じさせられるといった意見も極一部ではあるらしく、所謂90年代Emo愛聴者からも好まれる要素はそういったところにあるのかもしれない。 居酒屋、酒場、スナックと夜な夜な遊び歩き、気づけば夜が明けているといったバラッドを背負いながら性懲りもなく繰り返す、そんな楽しい堕落がいつまで続くのかわからない不安が、在る様で無いのが我々の感覚である。そこには人生の退屈を複数の角度で中和してくれる音楽があり、スタート地点はPunkであり、そしてR&R、Power Pop、Pop Punk、Melodic Punk、Garage Punk、そして他にも無数の音楽があるからこそ、同士で維持していくだけの価値を自己肯定に繋げる事が出来る。 音楽を中心に生きていたら沢山の友人に恵まれたGAME & chipsというバンドの人となりを、彼らが10代の頃から知っている友人として、そして今作をリリースするレーベルとして、この初単独(7”)に胸を張って世に送り出したいと考えている。 ※今作レコーディング、Mix/Masteringはお馴染みNoise roomにて実施。 ジャケットデザインはこちらもお馴染み、Yusuke Okada氏(Lost Baloons/Suspicious Beasts)が手掛けている。