The Gimmies
『Lost Last Recordings(7")』
The Gimmies
函館を上京したSora/Gt,Voを中心に1997年結成。
その大いなる活動:17年間を要約すると、極初期のスタイルとしてNew Bomb Turks/Bum/Offbeats/を彷彿とさせるアイコニックな暴走R&R Punkから、流れるようにMC5、Sonic's Rendezvous Band等なDETROITスタイル意識下へと変遷し、中期はRadio Birdman〜New Race、GOD(My Pal)、Explore Exploding White等OZ Punk勢への自然体接近を踏まえ、ガッツと編曲性は相乗され続けていった。
その後、最終にして最長期編成のメンバーとなるSora:Gt,Vo / Ryder:Gt / Zett:Ba / J.J:Drによる圧倒的な存在感が確立され、明らかに視座がより高くなったバンド力は最高潮にして全盛期を迎えていく。The Dictatorsのような楽曲の良さ ・原点回帰的に70's Punkの意味を改めて噛み締めるようにバンドは進みながら末期へと推移し、全ての経験則を出し尽くし、2014年に一度終息を迎えた。
2026年4月、まさかの12年ぶりとなるThe Gimmies再演ライブのタイミングに合わせ、 諸事情によりお蔵入りとなっていた音源が『Lost Last Recordings(7")』 として、弊レーベルDEBAUCH MOODよりリリースされる事となる。 (プレス遅延により上記ライブでの発売は間に合わなかった)
今作は2014年に録音され、当初Secret Mission Records(US)からリリースする予定であったが、長らく音源化されることはなかった全4曲を収録(7") 。正に当時のライブにておなじみとなっていたあの楽曲が、完全なる2014年の頃のままの形にて、鮮度高くレコードに刻み込まれている。
実質最終リリースとなったKids And Neighbors(7")をより初期Punk Rock現行的解釈へとシフトさせ、流石と言うべき出音からの爆発力と、Rikk Agnew 、初期T.S.O.L、などを彷彿とさせる様な曲展開がより激しくロッキンにPunkの楽曲として混じり合う。複雑なディテール・編曲性の心臓部となるGtワーク、グルグルとキレ良く纏わりつくような快感的グルーヴの連続Ba、計算的な加減が乾いた硬さとなり絶妙技として光るDrにて曲の良さ・アレンジの魅力が大いに相乗された"泣き"の曲は進む。
それは正に、00年代に在ったあの空気感に再度触れたかのフラッシュバック的錯覚に近い。
解散後、メンバーが新たに結成したWOTZITにもつながる、The Gimmies の貴重な最後期音源記録ともなっている。
そのロングランな活動において、メンバーの現活動バンド〜The Gimmies 再開での異常な安定クオリティとハイパフォーマンスを維持できる根底にあるのは、どれだけ年数が経過しても尽きることのない音楽への探求心、現場に居続ける生業、そこから溢れ出すアイディアに他ならない。 2026/4/25に行われた再始動ライブの内容も素晴らしく、ベテランゆえの厚みは損なわれるどころか、歳月を経て「年輪」のような深みへと昇華。計3度にわたる海外ツアー(OZ×2/US)や過去にリリースしていたMichael Davis(MC5)プロデュース作品の存在など、濃厚な活動遍歴・バリューの全てが"クオリティ"という一本の線で繋がり、 あのステージの一打一音で証明されていたと言い切れる。
現在、メンバーはWAR/ZIT 、GUNK、the SUN、The Slowmotionsなどでも活動中であり、並行して個々の動きを追うことも可能となっている。
================================================================================== ※私(DEBAUCH MOOD)にとっても思い出として強く、当時の偏ったPunk/Hardcore Punkの聴き方しかしていなかった若造(私)において、Punk/R&R/Proto-Punkの面白さ・楽しみ方を眼前のステージにて体現し魅せてくれたバンドの一つが、2004年に初めて観た・その後何度も観る事となるThe Gimmiesであった。先日発売された『SLUGS & SNAILS Demos, Outtakes & Leftovers(CD)』におけるセルフライナーにおいても、『The Gimmiesはやっぱりロックンロールバンドだったんだ』といった言葉がメンバー談として記載されており、感慨深い気持ちになる。 レーベルとして以降のWOTZIT、WAR/ZITにおけるリリースにかかわることができたきっかけとなった原点とも言える、圧倒的なセンスと相乗させる演奏力を持った"一つの最高峰"である The Gimmies 。その7"を埋もれたままにせず、リリースできる事を非常に光栄に思っている。